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黒島で海産物の島外持ち出し制限

最近、よく行く八重山郡竹富町にある黒島のお話です。以前、私は春になると大潮の頃の干潮を狙ってもずく獲りに行きました。先日、黒島を訪れると看板が立っていました。それも何ヶ所もありました。

「アーサー、もずく、イーシーなどの海産物を島の外へ持ち出さないで下さい。島おこしに使っています。。。」というような内容で、黒島婦人会と最後に書いてありました。話を聞くと、もずくなどを大きな網に入れてごっそり持って行く人が何人もいたそうです。

今年の春先は、島の人も忙しく一斉に海へ下りてもずくやアオサ（アーサー）、イーシー等の海藻を獲る機会が無かったそうです。そのため、島民が獲る前に先に持って行かれたため見かねて、看板対策となったようです。

私も去年まで春はモズクを獲って自宅へ持ち帰っていましたが、それが難しくになってしまいました。もずくは、バキュームホースで業者らしき人がごっそり獲るという話も聞きます。黒島産の海産物は品質が良いと聞きますので、他と比べ高値で売れるのでしょう。

島の宿に泊って、島民と一緒に海の幸を食卓に出すのは問題ないし、そういう島時間を求めて観光客もたくさんやって来るのです。
やはり、島民に声を掛けて話をしながら海藻類を獲るようにしなければいけないと思います。大勢で海藻を取ってしまうと自然環境の破壊にも繋がりますからマナー向上に努めたいものです。

島田 紳助は、謹慎期間に黒島を訪れていたそうです。その後、テレビでよくこの島を宣伝するようになってから観光客がかなり増えました。個人的には静かなほうが嬉しいのですが。。。

今後、島の生活と観光客相手の商売の両立を考える必要があると思います。黒島の一番の産業は牧畜です。これは観光客には関係のない話ですが、たくさん木を倒し自然の森が大幅に減少しました。大雨で土砂が海に流れたりして珊瑚に影響が出たりするそうです。また、子牛のセリでの落価格の暴落で借金で牧場を開拓したり大型の機械を導入した人は返済が苦しいという話も聞きます。
しかし、助成金などで長期にわたって土地改良を行ってきた関係ですぐに他の産業には転換できないようです。
今後、観光産業も増やしてバランスを取る政策も必要なのかもしれません。
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